民泊の宿泊価格の決め方

料金を決める際に基本的な原則は需要と供給の関係


供給が需要を上回ると価格は下がる
需要が供給を上回ると価格が上がる

(例)ホテルや旅館の宿泊代金は休日前が高くなります。

休日前は宿泊希望者(需要)が増えますが、それに対して部屋の数(供給)が増えるわけではないので価格が上がります。

ほしい人の数に比べて、「供給」がほんの少ししかない状態を“希少性”といいます。ダイヤモンドは希少性が高く、「供給」がとても少ないので、値段も高いのです。


民泊施設においても2016年あたりから登録物件が爆発的に増え、供給量が増えたので宿泊料が下がっている傾向です。収益が上がらないことに悩まされているホストが一気に増えたでしょう。

このような状況下でしっかりと利益をあげるには一工夫が必要になります。


大事なことはどのような値段がついていようとも、値段以上の価値を感じる人はサービスを利用し、値段以下の価値しか感じない人はサービスを利用しないということです。

毎月のお小遣いが500円の小学生にとっては、3000円のゲームソフトは高く感じるでしょうし、大学生であれば、3000円のゲームソフトは安く感じるかもしれません。


民泊施設の取るべき価格戦略


民泊施設はゲストに供給できる部屋の数が決まっているビジネスです。

そもそも格安という価格戦略はその効果により販売個数を増やして売上を最大化することが目的です。
非常に少ない量しか供給できないのにこの戦略を取れば待っているのは廃業です。
少ない供給で利益を上げていくには必ず高利益のサービスを扱うしかありません。

中小企業の経営と同じですが、狙うべきターゲットは希望する利益でサービスを利用してくれるお客さんのみです。

そして、何より大切なのがサービスの提供の仕方です。

まずは宿の情報提供をきちんとしましょう。
しっかりと情報提供をすることにより他との差別化を図ります。
宿で提供するサービス、宿の優れている点等、とにかく情報発信をすることでサービスに対して感じる価値が高まり、高くても利用してくれるお客さんが必ず出てきます。
サービスを売っていくためには、積極的な情報の提供に手間と費用をかけることが重要です。


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